FRP防水とは?その特徴からメリット・デメリットまで徹底解説します!
2023.12.11
多くの家主が憧れる新築やリフォーム。
特に防水は住まいの長期的なメンテナンスを考える上で欠かせないものです。
今回は、特にFRP(Fiber Reinforced Plastics、繊維強化プラスチック)防水に焦点を当て、その基本知識からメリット・デメリットについて解説します。
FRP防水を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
□FRP防水の基本知識とその特徴
FRPという言葉を始めて聞いた方もいるかもしれませんので、ここではFRPに関する基本情報を3つにまとめました。
*FRPとは何か
FRPは、Fiber(繊維)、Reinforced(強化)、Plastics(プラスチック)の略で、「繊維強化プラスチック」という意味です。
具体的には液状の樹脂(ポリエステル)に硬化剤を混ぜ合わせ、さらに補強材であるガラス繊維を組み合わせて作られる素材で、非常に強度があり、耐久性や耐水性に優れています。
*FRP防水の用途
FRPは成型性に優れているため、浴槽や公園の遊具といった多様な用途で利用されています。
特に防水用途としては、戸建てのベランダ防水にFRP防水が施されるケースが多いです。
*FRP防水の特徴
FRP防水の表層は、繊維模様が浮き出ていることがあり、これがFRPの特徴的な見た目を形作っています。
また、防水性能だけでなく、その強度と耐久性から様々な場所での利用が可能です。
□FRP防水のメリットとデメリットを徹底解説
FRP防水にももちろん強みと弱みがありますので以下に4つのメリットを先に紹介します。
1.高い水密性
FRPは防水性が求められる風呂の浴槽や宇宙ロケットなどにも使われるほど、高い「水密性」を持つのです。
他の防水工法と比較しても、FRP防水は水を通しにくく、優れた防水性能を発揮します。
2.非常に丈夫
FRP防水が施された床面は固くて丈夫な仕上がりとなり、耐荷重性・耐摩擦性に優れています。
3.最も軽量
FRP防水層は1平米あたり4kg前後と他の防水層に比べて非常に軽量で、築年数が経った住宅のベランダや重さに弱い住宅にも向いています。
4.工期が短い
FRP防水は塗膜の乾燥を待つ工程が少なく、トップコートの樹脂も数時間程度で乾燥するため、わずか1~2日で防水工事が完了することがあります。
一方で、弱みも2点あります。
1.費用がやや高め
FRP防水は防水工事の方法の中でも施工費用・メンテナンス費用がやや高めとなります。
2.施工場所を選ぶ
FRP防水は「木造」かつ「広い面積」(10平方メートル以上目安)の床面には施工できないため、施工場所の制限があります。
□まとめ
今回は、FRP防水の基本知識とメリット・デメリットをご紹介しました。
FRP防水は高い水密性、丈夫さ、軽量性、短い工期といったメリットがありますが、費用がやや高めで施工場所に制限があるというデメリットも存在します。
これらの点を踏まえ、FRP防水が自分のニーズに合っているかどうか検討してみてください。
また、当社は様々な住宅メンテナンスに関する知識を持っています。
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