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外壁の塗装で下塗りが重要な理由って?下塗りの役割と塗料の種類について

2024.05.10
外壁塗装の下塗りは、外壁の長期的な耐久性と美しさを維持するための重要なステップであり、この工程には非常に多くの役割があります。
そこで今回の記事では、外壁塗装の下塗りが持つ役割とその重要性、そして下塗りに使われる塗料の種類についてご紹介します。


□外壁塗装の下塗りが果たす役割




外壁塗装の下塗りには、見た目を美しくするだけでなく、建物を守るためのさまざまな役割があります。
ここでは、その主な役割について解説します。


1:接着剤の役割




下塗りは、外壁材と中塗り・上塗りの塗料との間に施され、接着剤としての役割を果たします。
この接着剤の役割により、塗料の密着性が高まり、結果として耐久性が高まるのです。


2:美観の向上




下塗りは、塗料の発色を良くし、色ムラをなくす効果があります。
特に、白い下塗りを施すことで、上から塗る色の発色が格段に良くなります。


3:外壁材の補修と補強




下塗りにより、外壁材の微細なひび割れや傷を補修し、外壁材を補強できます。
これにより、塗装全体の耐久性がさらに向上します。


□下塗りの塗料はどれが良い?




外壁塗装における下塗り工程は、塗装の耐久性・美観、そして機能性を決定づける重要なステップです。
下塗りに使われる塗料にはプライマー・シーラー・フィラーの3種類があり、それぞれ異なる性質を持ち、使用される状況も異なります。
ここでは、これらの下塗り塗料の特徴と、どのような状況でどれを選ぶべきかについてご説明します。


1:プライマー




プライマーは、塗料の密着性を高めるために使用される下塗り材です。
主に、金属素材や新築住宅の滑らかな表面、経年劣化が少ない築浅の住宅に適しています。
金属素材の場合、錆止め効果を兼ね備えたプライマーが望ましく、これにより耐久性をさらに高められます。

プライマーは塗装の基礎を作るため、選ぶ際には下地の素材や前回使用した塗料との相性を考えることが大切です。


2:シーラー




シーラーは、下地の吸い込みを抑え、密着性を向上させる役割を持つ下塗り材で、窯業系サイディング・木部・屋根材など、吸水性の高い素材に最適です。
特に、築年数が10年以上経過した住宅では、シーラーの使用が推奨されます。

シーラーには、油性と水性の2タイプがあり、素材の種類や状態に応じて適切なものを選ぶ必要があります。
また、遮熱効果を持たせた特殊なタイプもあり、機能性を高めたい場合におすすめです。


3:フィラー




フィラーは、モルタル外壁やALC外壁、劣化したスレート屋根など、ひび割れや細かな傷が多い素材に使用されます。
filler(詰める・埋める)の名の通り、これらの小さな隙間やひび割れを埋め、平滑な下地を作り出します。
特に経年劣化によるクラックを修復し、美しい仕上がりを実現するために有効です。

フィラーには微弾性タイプもあり、建物の微細な動きに対応できるため、将来的なクラックの発生を抑える効果も期待できます。


□まとめ




今回は、外壁塗装の下塗りが持つ役割とその重要性、そして下塗りに使われる塗料の種類についてご紹介しました。
外壁塗装の下塗りは、塗装の耐久性と美観を高めるために非常に重要な役割を果たします。
下塗りの種類を理解し、適切な下塗り材を選ぶことで、長期間にわたり美しい外壁を維持可能です。

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