NEWS

アスベスト含有外壁の危険性と正しい対処法:住宅の安全のために知っておくべきこと

2025.01.14
築年数の古い住宅にお住まいの方、家の安全や健康について真剣に考えていらっしゃる方にとって、外壁の素材は大きな関心事でしょう。 特に、アスベストが含まれている可能性がある場合、その危険性と対処法について正確な情報を得ることが不可欠です。 この記事では、アスベスト含有外壁に関するリスク、調査方法、除去方法、費用、そして関連法規の改正について分かりやすく解説し、安全な住宅環境を確保するための具体的な行動を促します。

アスベスト含有外壁:知っておくべき危険性と現状


アスベストとは


アスベスト、別名「石綿」は、かつてその優れた特性から建築資材として広く用いられてきた鉱物繊維です。 耐火性、断熱性、防音性に優れ、安価で加工も容易だったため、住宅の外壁材を始め、様々な建材に利用されてきました。 しかし、その一方で、アスベストを吸入すると石綿肺、肺がん、悪性中皮腫などの深刻な健康被害を引き起こす危険性があることが判明しています。

過去の使用と現在の規制


アスベストの使用は、その危険性が広く認識されるようになるまで、建築業界で広く行われていました。 そのため、現在でも多くの建物にアスベストが使用されている可能性が残されています。 近年、アスベスト関連法規は改正され、規制対象となるアスベストの種類や含有量も拡大されました。 これは、国民の健康を守るための重要な一歩であり、既存建物の調査と適切な対処が求められています。

改正されたアスベスト関連法規


2022年の法改正では、それまで規制対象外だったレベル3のアスベストも規制対象となりました。 これは、外壁材などに使われる板状アスベストも含む広範な規制強化を意味します。 建物の所有者は、この法改正を理解し、自らが所有する建物の安全性を確認する責任を負うことになります。

アスベスト含有外壁の発見と対処:調査から除去まで


アスベスト含有の疑いがある場合の調査方法


まず、建物の築年数や外壁の種類からアスベスト含有の可能性を推測できます。 築年数が古い建物や、特定の種類の外壁材が使用されている建物は、アスベスト含有の可能性が高いと言えるでしょう。 しかし、確実な判断には専門業者による調査が必須です。 彼らは、専門的な機器を用いて、建材にアスベストが含まれているかどうかを正確に調べ、その含有量を測定します。

アスベストが確認された場合の対応


専門業者による調査でアスベストが確認された場合、その除去作業は専門知識と技術を持った業者に依頼することが重要です。 アスベストの除去は、飛散防止のための厳格な手順に従って行われなければなりません。 作業中のアスベスト飛散は、作業者だけでなく近隣住民の健康にも深刻な影響を与える可能性があるからです。

除去費用と補助金制度


アスベスト除去には、調査費用、除去費用、廃棄費用など、多額の費用がかかります。 しかし、国や自治体によっては、アスベスト除去費用に対する補助金制度が設けられている場合があります。 該当するかどうかを確認し、積極的に活用することで、経済的な負担を軽減できます。 専門業者に相談することで、補助金の申請手続きについてもサポートを受けることが可能です。

まとめ


築年数の古い住宅の外壁にアスベストが含まれている可能性は、決して無視できるものではありません。 アスベストは、健康に深刻な影響を与える危険性のある物質です。 まずは、建物の築年数や外壁の種類からアスベスト含有の可能性を推測し、必要に応じて専門業者に調査を依頼しましょう。 アスベストが確認された場合は、専門業者による適切な除去作業と、国や自治体の補助金制度の活用を検討してください。 安全な住まいを確保するために、正しい知識と適切な行動を心がけましょう。 愛知県・名古屋市・岐阜・三重周辺と神奈川県全域・東京・千葉で塗装やリフォーム、住宅の工事をお考えの方は、しっかりと建物の維持管理が出来る専門家「建物保全士」が在籍する実績豊富な当社にお任せください。