皆様は漆喰(しっくい)について、ご存知でしょうか?実はお住まいの見た目を表す外壁は、時間とともに雨風や紫外線等色々な自然環境から劣化してしまいます。この記事では、そのメンテナンスの方法の一つとして、漆喰(しっくい)についてご紹介していきます。是非お住まいの外壁の状況と照らし合わせ、外壁のメンテナンスについて検討してみてはいかがでしょうか?
実は、お住まいの見た目を表す外壁は、時間とともに雨風や紫外線等色々な自然環境から劣化してしまいます。
以下のものは、外壁の経年劣化によって引き起こされる事例の一部です。
・外壁が色褪せてしまった
・外壁にカビ、コケやヒビがある
・サイティングボードの壁が反ってしまった。
そのため、いつも綺麗で生活にストレスなく居住するためには定期的なメンテナンスが必要となってきます。
この記事では、そのメンテナンスの方法の一つとして、漆喰(しっくい)についてご紹介していきます。
是非お住まいの外壁の状況と照らし合わせ、外壁のメンテナンスについて検討してみてはいかがでしょうか?
目次
1、漆喰(しっくい)とは漆喰塗装の特徴
2、漆喰(しっくい)のメリット・デメリット
3、漆喰(しっくい)の特徴とメンテナンス
4、まとめ
素材は様々ですが、屋根部分(瓦屋根)や外壁にも使用されています 。
それぞれのメリットやデメリットなどの
特徴を理解しなければ、外壁のメンテナンスについて検討ができないかもしれません。
ここでは漆喰(しっくい)について詳しくご紹介していきますので、参考にしてください。
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外壁材のひとつである「漆喰(しっくい)」は、消石灰(水酸化カルシウム)でできています。
主成分が水酸化カルシウムや炭酸カルシウムだったため、以前は「石灰」という表示で使用されていました。
この漆喰(しっくい)の主成分である水酸化カルシウムですが、大気中の二酸化炭素を吸収して徐々に硬化する性質があります。
時間が経つにつれ硬化する性質を利用し、現在でも和風建築、民家や土蔵だけでなく城郭や寺社などにも現役で利用されています。
もちろん瓦、や石材の接着剤、や外壁の上塗り、防水や美観の為にも使用され、外壁保護材料として大いに活躍しています。
漆喰(しっくい)自体は不燃の材料ですので外壁保護材料として大いに活躍しておりました。
外壁に使用されている漆喰は業者様によって様々です。
今現在、日本で使用されている漆喰は大きく分けて5つです。
・本漆喰(ほんしっくい)・・・・・一般的な材料は、消石灰・麻すさ(植物繊維)・海藻のり・川砂など
・漆喰関連(しっくい)・・・・・漆喰の機能をもっている塗料と、海外製の消石灰を混ぜたもの
・琉球漆喰(りゅうきゅうしっくい)・・・・・自然の素材でできた建築資材となり、原料には生石灰と稲わらと水を混ぜたもの
・既調合漆喰(きちょうごうしっくい)・・・・・左官用の消石灰に骨材、スサ、糊が調合されたもの
・土佐漆喰(とさしっくい)・・・・・他との一番の違いはのりを入れないワラスサを発酵させそこで分泌される糖質が糊の役割を果たすため、水に対して強いもの
ご覧の通り
漆喰(しっくい)といっても色々な種類があるため、使用場所や、使用目的などによって、使い分けることが重要となります。
漆喰(しっくい)の扱い方は使い道によって様々です。
・傷み具合によって漆喰(しっくい)の上からメンテナンスを行う工法
・既存の漆喰を取り除き新たに漆喰を施工する方法(※劣化して塗装メンテナンスでは復旧ができないメンテナンスの場合)
現状の状態によってメンテナンス方法は様々であり、使用用途にもよって漆喰の種類や施工方法が変わりますので、専門の業者と慎重に相談してください。
漆喰(しっくい)の性質をご紹介しましたが、実際にどのような良い点・悪い点があるのか?について気になる方もいるでしょう。
そこで、もう少し詳しく漆喰で外壁塗装を行うメリット・デメリットをご紹介していきます。
一番のメリット「防水機能」です。
雨や風などに弱い土壁等にも漆喰を塗り、防水機能を保つことで、土壁等も雨風から守ることができます。
また、室内の湿度が高い時は湿気を吸収してくれたり、乾燥していると保湿してくれたりと室内のコンディションを整えてくれたり生活する上で快適な空間をあたえてくれるのです。
その他のメリットを下記にまとめてみました。
・洋風建築や和風建築にも使用可能
・防臭効果も高く、カビにくい
・防音性が高く、音が通りにくい等
これらの点から漆喰(しっくい)はその他の生活の利便性を高めるメンテナンスとして注目が集まっています。
漆喰(しっくい)も良い所だけではなく悪い所もありますので、使用するにあたってしっかりと内容を把握し注意しましょう。
悪い所として、傷がつきやすい、塗った当初の臭いの問題、施工の期間が長い、水をあまりはじかない等が考えられます。
これらのデメリットをどのように対処していくか?について、施工する際に確認しても良いと思います。
とはいえ、傷がつきやすい部分には使用を控えることで回避可能ですし、臭いは時間の経過とともになくなります。
ただし、施工期間も施工中の問題のため、施工会社により異なるため、漆喰外壁の施工をご検討中の方 は事前にご相談下さい。
ご紹介してきたように、漆喰(しっくい)での外壁メンテナンスでは、その目的に沿った方法で施工することが重要になってきます。
以下では、漆喰(しっくい)で外壁塗装をする際に注意したいことについてご紹介していきます。
漆喰での施工は、定期的に最適なメンテナンスがあれば、100年耐久年数があると言われています。
漆喰はしっかりと定期メンテナンスをすることで最高な効果を発揮する建築資材です。
費用も高いので無駄のないメンテナンスを定期的に行うことをおすすめします。
ただ、メンテナンス方法として、外壁に漆喰を施工している場合、塗料を塗る方法を選ぶ方もいると思いますが、
漆喰の上から塗料を塗ってメンテナンスをする場合は注意が必要です。
何も考えず普通の塗料を施工した場合は相性が悪いと1~2年で剥がれやヒビが生じることもあります。メンテナンスの費用も無駄になってしまいますし、気持ち的にもショックを受けてしまうと思います。
漆喰の上から塗料でメンテナンスを考えている方は、漆喰に最適な塗料がありますので、塗料の選定も施工業者と入念な打ち合わせをしてください、。
お付き合いのある業者や、建物に詳しい業者、施工業者は様々ですので一番信頼できる業者を選んでください。
漆喰の良い所でも記述した通り、漆喰は調湿効果や消臭効果、有害物質の分解など生活環境において優れた性質をもっているので建物の内装や外装(内壁や外壁)にとても人気があります。
しかし悪い所としてやはり定期メンテナンスが必ず必要になってくることもあると思います。ここでのメンテナンス方法としては綺麗に保つためにご自分でもできるメンテナンスを記述していきます。
手垢や軽い汚れがついてしまった場合は消しゴムで簡単に落とすことが出来ます。消しゴムであれば簡単に入手できますし特殊な工具も必要ないですし、難しい知識も必要ありません。ご自分の手で綺麗にすることができます。消しゴムで落ちないような頑固な汚れであればメラミンスポンジを使用してみてください。
消しゴムで落ちない汚れにはメラミンスポンジを水で濡らし使用することによって汚れを削り落とすことができます。使用するにあたって危険な化学物質を使うわけではありませんので漆喰やご自身にも安全です。メラミンスポンジは100円ショップなどで簡単に手に入れることができます。キッチンに常備しているようでしたらそのものを使用でも大丈夫です。
注意点とすれば汚れを落とす箇所の変色がある可能性がありますので、必ず目立たないところで試したのちに使用してください。
飲み物やマジック等、漆喰にしみ込んでしまった色素の対処法として「サンドペーパー」を使って落とす方法があります。
サンドペーパーで汚れを削り落とすのですが初めて使用する方は使用方法を気を付けてください。サンドペーパーにも色々な種類があり目の粗いものから目の細かいものが有り、番号で示されています。目安として150番から300番くらいのものを使用すると良いでしょう。数字が大きくなるにつれ目が細かくなっていきます。番手の小さいものでこすりすぎると目が粗くこすれすぎてしまう事があるので壁がくぼんでしまったり色が変化してしまう場合がありますので丁寧に作業を行っていくことをオススメします。
頑固な汚れには重曹やキッチンハイター(漂白剤)を使用する方法もあります。重曹は水を入れペースト状にしたものを使用し、キッチンハイターは5倍程度に薄め霧吹き等で使用します。
使用方法としてまず重曹を頑固な汚れ面に塗り数分から数十分置きます。その後重曹を取り除き薄めたキッチンハイターを吹き付けます。時間を置き最後に水を吹きかけキッチンハイターを薄めることで完了です。
ここでは漆喰について良い所や悪い所、メンテナンスや漆喰の主成分について説明させていただきました。
不明点等ございましたら、お気軽にお電話 、またはお問い合わせフォーム からご相談ください。