国語講座


週1回 月 12,000 円


国語の勉強の仕方

「読む」という行為は、単に言葉の意味だけでなく、文章の「音」や「リズム」、つまり思 考の運動を追体験することに他なりません。それが読むということですから、目で読む だけではなく、耳で人の話を聞いて意味内容を捉えたりするのも、同じ精神活動です。 したがって勉強のねらいは、その思考力をつければいいわけで、その思考力をつけ るためには、記述練習と文章の暗唱が最も効果的です。文意がわからなければ百回 でも二百回でも読めばよい。日本の江戸明治の人たちの勉強のし「型」は、言語軽視 の今の時代にこそ、とても必要なのです。 以上のようなコンセプトを持つZENの国語講座は「記述練習」を主体に進めます。 採点は個別に見て回り、記述答案は、個別に添削。答案作成能力を目指します。


予習・家庭学習

基本的な勉強の仕方は、特に論説文については、一文ずつ、その文意を言い換える 練習をする、つまり書かれてある内容を自分の言い方に言い直すわけです。半分は 筆者の言葉で半分は自分の言い方で、その文意を書き換える。そうやって 1 段落を 書き換えたら、今度はその段落自体を、自分の「言い方」で言い直してみるのです。 この「自分の言い方」(すなわち、自分の言語機構=自分の思考方法)を鍛えることが 「国語の勉強」だと認識してください。 ノートに書きとめながら全文をすべて言い換える作業、これを予習課題にします。 授業ではその言い換え方を、一人ひとり個別に添削して回るわけです。その過程で、「ここは言い換え方が間違っている」とか「こういう書き方では本当にわかってはいな い」とか、各自を批判して回ります。そこまで読み込めば内容をほぼ自分のものにしていますから、設問をとく段階では(解くのは授業でやりますが)、ほぼ完ぺきな出来に なります。現代文とはそういう読み方をするものなのです。

国語が苦手な人にもレベルの差があって、50点前後しか取れない人は予習範囲の 文章自体をノートにそのまま筆写すると効果があります。テキストの予習問題を3回繰 り返し、何度も読むことの中から読み方・解き方のコツみたいなものがジワ~と分って きます。

古文は、まず何はともあれ、全文の現代語訳です。全く読めない人でも、とにかく 辞書を引く。ペーパーが最適です。そして学校で配布された「古典文法書」を傍ら におき、活用表を見て、何形かを確認しながら、一語一語トボトボ訳し始めるわけ です。文法構造から出発すればいい、とはいっても、その文法(活用語尾変化)が 身についてないわけでしょうから、まずは助動詞の活用や敬語法などを中心に、活 用語尾の音読から始めます。 漢文も同様です。まずは主な句形を中心にすすめますが、それもすべて現代語訳 を行うプロセスの中でやる。漢和辞典を引き、語法をしっかりノートし、訓読を書き、 そして意味を書くという、このプロセスこそ古文や漢文の勉強の基本です。

こうした「ごくあたり前の勉強」をないがしろにして、ひたすら点がとれるような卑近な 方法を探し求めたところで、人間として卑小になるだけです。

テキスト・使用教材

①「電子辞書」に入っている「旺文社 全訳古語辞典」や「漢字源」と、学校で 配布されている「古文単語集」があればそれを持参してください。古文単語 はわざわざ古語辞典を引くまでもなく、単語集レベルの単語さえ確実に理 解していれば読めますから、まずは単語集を辞書代わりに調べ、そこに載ってない単語だけ電子辞書で調べてください。大事なのは、そうやって調べたことを「ノート」に抜き出しておくことです。
②テキストは、すべてオリジナル。各月最初に配布します。

授業の進め方

①古文は、したがって授業の最初に「活用語尾テスト」、すなわち助動詞の活用 語尾を何も見ないでスラスラ言えるかどうかのテストを個別にやります。漢文は句形のテスト。漢作文といって、訓読された文を聞き取り、返り点を入れて書く テストです。これをやると確実に漢文の力が付きます。
②次にテキストの本文の現代語訳。これが授業のメインですが、文法的な根拠を もって緻密に訳すことが目標です。
③こうして訳せた文と同じ文章で、今度は設問を解きます。テキストには本文しか載せられていませんので授業の中で設問を解くのです。

 

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